DIYでよく使う木材(ハードウッド)を比較してみる
ウッドデッキとかフェンスをDIYで作る時、第一選択肢に挙がるのが木材。
なんと言ってもメリットは、鋼材に比べて切るのが簡単。
デメリットは、腐食。木材は天然のものなので、どう考えても腐食する可能性がある。
逆に言えば、腐食しない木材なんて木材じゃない。
2x4SPF材の耐久性
ホームセンターでよく見かけるツーバイフォーのSPF材は、耐久性に限界がある。
「腐ったらまた自然に帰して作り直す」
こういう発想が大好きなのですが、実は腐った材木から金属であるネジを取り出すというのは意外と手間がかかる。
ウッドデッキなり、ベンチなりを作って数年経ち、腐ってきたので壊そうとすると、
ネジが空回りしたり、
途中で折れたり、
と、なかなか厄介なことになる。
そして、材木を自然に返そうと思っても、ペンキや防腐剤が塗ってあって、庭にばらまいたり土として再生するということも難しくって、ツーバイフォーのSPF材はどうもイマイチ。
実際、SPF材はどの程度の耐久性があるか
うちの庭の場合、コスト削減のためDIY初心者ではじめて木材を使ったものを自作するときは、SPF材を積極的に使用していました。
なので、初期の外構DIY作品はヤバい時期にきています。
一番初めに腐食するのは基礎
ツーバイフォーのSPF材を外構資材として利用していて一番最初に腐食してくるのが基礎の部分。雨が降った後、泥がかかるような部分は腐食が激しい。
特に、地面に限りなく近い部分に木材がある場合、例えばベンチの基礎などにツーバイフォーのSPF材を利用していると、3年持つか持たないか。
常に水分が当たるところ、湿っているところは耐久性では木の耐久性は総じて低いです。
下手をすると、シロアリか普通のアリかわからないけど、蟻にやられて中身がすかすかになってしまう。
次に腐食するのは天板みたいな雨が垂直に当たるところ
厳密には腐食と言うよりも、雨にさらされた結果塗装が剥げるということ。
加えて、塗装が剥げてくると、木材が直に水分があたる。
SPF材は柔らかいので、水が木に染みこんでいって、柔らかい部分が侵食される。
その結果、年輪の硬い部分は残るけど、柔らかい部分は消失していくということになります。
外構DIYにおすすめなのは、ハードウッド
そんな中、おすすめなのがハードウッド。
ハードウッドというのは主に南米やアジアの熱帯地域原産の木材。
その名の通りとても硬く、耐久性も抜群。
SPF材が数年程度しか持たないのに比べ、ハードウッドは20年から50年、時には100年以上持つと言われています。
公園などでも使われるハードウッド
ハードウッドはとても耐久性が高いので、公園や港など、頻繁にメンテナンスすることができない場所で頻繁に使われています。
うちの隣の公園でもハードウッドは使われてる!
我が家の隣は公園なのですが、ベンチには「イペ」というハードウッドが使われています。
なんで知ってるかって?公園を作る前、住民説明会の時に、
「木製ベンチなんて壊れたらどうするんですか?」
「税金が…」
って質問してみたのです。そしたら、
「ベンチに利用している木材はハードウッドといって非常に硬い木材です」
「港でも使用しているぐらいだから、壊れることはまずありません」
って説明してくれたのです。でどうなったかって…。
数年後…。
高校生がベンチを壊しました。
近所の人が通報してすぐに市役所の人が直してくれたのですが、こういうのって複雑ですね。話はそれましたが、ハードウッドは人間の力には及ばないけど、自然には強いってことかな。
お役所の人、ありがとうございます。
おかげで豆知識を仕入れることができました。
ハードウッドには、ウリン ・イペ ・ジャラ ・イタウバネオ ・イタウバ ・クマル ・セランガンバツ などいろんな木材があります。
ハードウッドについて
ハードウッドについてさらに知識を深めたい方は、以下より比較してみてください。
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